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2011 年度 実績報告書

法医学的試料におけるDNAメチル化プロファイルの分析

研究課題

研究課題/領域番号 21590742
研究機関岩手医科大学

研究代表者

中屋敷 徳  岩手医科大学, 医学部, 講師 (10146029)

キーワードDNAメチル化 / 経時変化 / ハプロタイプ / H19 / 日本人特異的
研究概要

<ヒト体液中のDNAメチル化状態の経時変化>
法医学的試料における、死後あるいは体外での時間経過に伴うメチル化状態の変化を調べるため、FTAカード上に血液および唾液の斑痕を作成し、1)超低温(-80℃:コントロール)、2)暗所/乾燥、3)暗所/湿潤(H_2O)、4)暗所/湿潤(EtOH)、5)明所/無酸素(CO_2)、6)高温(120℃)、7)明所/室温(20℃)、8)暗所/室温の各種条件下で、1ないし6時間後にDNAを抽出し、bisulfite処理を行った.SNRPN遺伝子DMRの一部(2SNPsでGT/ACアリルを含む)を増幅し、クローン化してメチル化状態を比較した.【結果】血液由来クローンはGTアリル(メチル化)よりACアリル(非メチル化)が多く(GT:AC=40.5:59.5)、唾液は主にACアリル(5.8:94.2)検出されたがその原因は不明である.また、血液コントロールでは、GTアリルで11%の非メチル化CpGs、ACアリルで3%のメチル化CpGsという本来のメチル化状態と異なるCpGが観察された.唾液では、それぞれ69%と10%であった.しかし血液および唾液サンプルともに、各種保存条件間および1ないし6時間保存間において、有意差を示す顕著な違いは見られなかった.
<H19HPハプロタイプの集団遺伝学的検討>
H19遺伝子上流約1.2kbに存在するハプロタイプ多型について、新たに韓国人、中国人、モンゴル人の調査結果を加えて分析した.【結果】これまでに21ハプロタイプが同定され、各集団における多型マーカーとしての有用性が確認された.また、各ethnic集団に特徴的なSNP/ハプロタイプの存在が示唆され、特にrs76162918/ハプロタイプ19は、日本人識別マーカーになり得ると推定された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The distribution of H19HP haplotypes in Asian populations2011

    • 著者名/発表者名
      Nori Nakayashiki
    • 雑誌名

      Forens Sci Int : Genet Supplement Series

      巻: 3 ページ: e341-e342

    • DOI

      10.1016/j.fsigss.2011.09.033

    • 査読あり
  • [学会発表] The distribution of H19HP haplotypes in Asian populations2011

    • 著者名/発表者名
      Nori Nakayashiki
    • 学会等名
      24^<th> World Congress International Society for Forensic Genetics
    • 発表場所
      Vienna, Austria
    • 年月日
      2011-09-01

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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