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2010 年度 実績報告書

病態が薬毒物の体内動態に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 21590749
研究機関香川大学

研究代表者

木下 博之  香川大学, 医学部, 教授 (00284357)

研究分担者 飴野 清  香川大学, 医学部, 准教授 (50019626)
高橋 玄倫  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (90509100)
キーワード薬毒物 / グルココルチコイド / 行動異常 / 個体差 / メタンフェタミン / 食餌摂取量 / 体内動態
研究概要

法医学の領域において対象となる薬毒物は多岐にわたるが、それらの効果や行動能力に与える影響については、主に体内の濃度、特に血中濃度を指標として評価している。しかしながら、同じような血中濃度であっても、個体差を含む様々な要因により、実際の薬毒物の効果や行動については、ばらつきがみられることをよく経験する。
薬毒物投与後の生体の反応として、ストレスホルモンのひとつ、グルココルチコイド(コルチコステロン)の血中濃度が上昇することが知られている。飲酒行動を左右する要素の一つに、アルコールに対する好み(嗜好性)があげられる。これまでにアルコールに対する嗜好性にグルココルチコイドが影響するという報告があるが、私たちのこれまでの検討ではその影響は少なかった。
今回の検討では、覚せい剤(メタンフェタミン)の投与によるストレスホルモンへの影響と、繰り返し投与に伴う影響についてグルココルチコイドの側面から検討した。特に、乱用により発現する頻度が高い体重減少や食行動異常についての検討を行った。
ラット(Wistar系)を用いて、乱用のモデルとしてメタンフェタミンの繰り返し投与を行った。投与期間中の食餌摂取量、体重変化および投与後のコルチコステロン血中濃度について検討した。メタンフェタミン投与は、短期間でも体重や食餌摂取量に影響し、血中のコルチコステロン濃度も有意に上昇した。メタンフェタミン乱用において、グルココルチコイドを介した影響が示唆された。
また、実際の薬物関連事例においても、薬物の効果や行動能力に与える影響について検討した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of repeated administration of methamphetamine on corticosterone secretion in rats.2010

    • 著者名/発表者名
      Kinoshita H, et al.
    • 雑誌名

      Current study of environmental and medical science

      巻: 3 ページ: 3-4

    • 査読あり
  • [雑誌論文] An autopsy case of carbamazepine poisoning.2010

    • 著者名/発表者名
      Kinoshita H, et al.
    • 雑誌名

      Soud Lek

      巻: 55 ページ: 22-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] An autopsy case of butane gas abuse.2010

    • 著者名/発表者名
      Tanaka N, et al.
    • 雑誌名

      Soud Lek

      巻: 55 ページ: 44-45

    • 査読あり
  • [学会発表] ブタンガス中毒の2例2010

    • 著者名/発表者名
      木下博之, 他
    • 学会等名
      第22回日本中毒学会中四国地方会学術集会
    • 発表場所
      サンポートホール(香川県)
    • 年月日
      2010-12-11

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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