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2009 年度 実績報告書

ストレス刺激によるアレルギー性皮膚炎の発症・増悪メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21590764
研究機関高知大学

研究代表者

足立 貴世美  高知大学, 教育研究部・医療学系, 助教 (60335932)

研究分担者 由利 和也  高知大学, 教育研究部・医療学系, 教授 (10220534)
富永 明  高知大学, 教育研究部・総合科学系, 教授 (50172193)
キーワード好酸球 / ストレス / アレルギー
研究概要

予備実験において、アトピー性皮膚炎モテルマウス(Nc/Nga)において拘束ストレスを負荷すると早期に皮膚炎を発症することがわかっている。皮膚炎の炎症巣を調べると多数の好酸球の浸潤が認められることから、好酸球の浸潤・活性化が皮膚炎の発症に関与しているのではないかと考えられる。そこで本年度は(1)ストレス皮膚マウスの皮膚に好酸球遊走因子が認められるかどうか、(2)ストレス負荷マウスの血中に細胞傷害性因子の発現誘導があるかどうか、について検討した。
(1)については、ストレス負荷マウスより皮膚抽出液を作製し、好酸球遊走活性について遊走試験を行った。用い好酸球は、好酸球増多マウス(IL5-TGマウス)より精製した好酸球、および、ヒト好酸球性白血病由来細胞株EOL-1である。その結果いずれにおいても好酸球遊走活性は検出されなかった。この原因として、好酸球遊走因子の発現が弱いかまたは局所的である可能性が考えられる。そこで、ストレスマウスの皮膚において発現増強される因子について、mRNA発現アレイを行い、この中に好酸球活性化因子の有無について検討することにした。ストレス負荷によって、皮膚での発現が変化する遺伝子は同定できたが、これらの好酸球に対する作用については今後の検討とする。
(2)については、ストレスマウスの血清を用いてEOL-1における好酸球の細胞傷害性因子(EPO、MBP、EDN、ECP)の発現誘導について検討した。その結果、ストレスマウスの血清中には、EPOの発現を抑制する因子が含まれていることがわかった。この因子はストレス負荷後急速に血清に存在し、ストレス負荷6時間後に最大となり約95%、24時間後も85%以上の抑制活性を有することがわかった。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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