ストレスの程度や内容は、外的要因であるストレッサーのみならず、それらに対する個人の応答様式(パーソナリティ)に少なからず依存する。古くから陰性感情、とくに怒りを抑圧しがちなパーソナリティ特性がリウマチの発症や経過と関連すると考えられてきたが、このことを証明するために必要となる前向き研究は、今日に至るまで殆ど報告されていない。他施設共同で行われた本研究によって、Grossarth-Maticekらによってリウマチ発症との関連が示唆された「合理化/反感情性」が、リウマチ患者における機能予後とも関連することが示された。
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