研究課題/領域番号 |
21590771
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
上山 敬司 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (50264875)
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研究分担者 |
川邊 哲也 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (60508034)
木村 博子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00053299)
鶴尾 吉宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (90207449)
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キーワード | ストレス / 心身症 / モデル動物 / 脳 / 心臓 / 綱羅的発現解析 / 酸化的ストレス |
研究概要 |
ストレス→中枢神経→交感神経系の過剰興奮により、たこつぼ心筋障害を起こすメカニズムと病態を明らかにするため、中枢神経系および心臓の両面から、ストレス負荷誘発モデル動物を用いて、本年度は以下の項目を検討した。ストレス負荷後のラットの心臓および大動脈のサンプルで、Microarray法で発現が変化する遺伝子群を網羅的に解析し、擬陽性を除くためRT-PCR法で選別し、さらにα受容体遮断薬あるいはβ受容体遮断薬前投与のサンプルでも解析した。心臓では主にβ刺激により37種類の遺伝子が、血管では主にα刺激により48種類の遺伝子発現が変化することが判明した。これらは転写因子、シグナル伝達関連因子、代謝、血管新生、ストレス応答に関するものであり、これらのほとんどはストレスに対してその影響を減ずるように作用していることが報告されており、これらの遺伝子応答はストレスに対する適応応答と考えられる(投稿中)。しかし、個々の因子に関する具体的な役割は必ずしも明らかではなく、機能解析を始めている。また扁桃体や視床下部を中心としたストレス応答の神経回路の検討を続けていて、扁桃体の亜核の相互連絡や求心路に関して、追加の実験を行っており、早急に投稿する予定である。またストレス負荷後の血液サンプルを用いて、酸化的ストレスの指標である4-hydroxynonenal(HNE)の測定中である。
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