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2011 年度 研究成果報告書

認知症の易転倒性に関与する、骨・筋・運動機能及び脳画像の縦断解析研究

研究課題

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研究課題/領域番号 21590774
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 内科学一般(含心身医学)
研究機関独立行政法人国立長寿医療研究センター (2010-2011)
杏林大学 (2009)

研究代表者

鳥羽 研二  独立行政法人国立長寿医療研究センター, 病院, 病院長 (60155546)

研究期間 (年度) 2009 – 2011
キーワード転倒 / 認知症 / 転倒危険因子 / 大脳白質病変 / 姿勢 / 脈波伝搬速度 / 虚血 / SPECT / 脳表血流量 / ビタミンD
研究概要

本研究では、認知症患者の筋・運動系機能の低下の特性を明らかにし、脳画像解析等を用いて認知症の疾患別に転倒リスクの解析を行った。杏林大学もの忘れセンター受診患者のうち、転倒の記録がとれ、研究の同意が得られた約400名を対象とした。評価項目は認知機能、意欲、うつ、ADL等の総合的機能評価、Up & Goテスト(TUG)、バランステストその他の身体機能検査、転倒スコア、脊椎後弯角測定、足関節可動域、脳血流シンチグラム、血液生化学検査等であり、以下の成果を得た。(1)認知症の病型別解析で、レヴィ小体病と脳血管性認知症の転倒が有意に高頻度であった。(2)認知症高齢者の意欲が低下する機序として、前頭側頭葉のほか視床、大脳辺縁系や白質の血流障害が関連する可能性が示唆された。(3)足関節可動域の減少ならびに、脊椎後弯角の増大が転倒率の増大と関連していた。(4)認知症外来患者98名のうち1年間で33名(34%)が転倒した。転倒者と非転倒者で転倒歴、転倒スコア、老年症候群保有数、開眼片足立ち時間、TUG、Functional reach(FR)、重心動揺距離、血清P, Alb濃度に違いが認められた。(5) Ca拮抗薬服薬患者はレニン・アンジオテンシン阻害薬服薬患者に比べて大脳白質病変の程度が強く、大脳白質病変の程度は大動脈のスティッフネスが亢進していた。(6)自覚的不安感を検出するハンカチテストは転倒予測に有用である可能性が示され、陽性患者は、ハンカチの把持により両側後頭葉の血流増加が見られることが示された。(7)血中ビタミンD濃度は握力、TUG、FRと有意な相関を示した。(8)マウスの両側頸動脈外周を微小コイルを被覆することにより脳梁部の虚血障害を起こすことができ、モデルマウスの作製に成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 認知症高齢者の意欲低下に関連する脳血流分布2008

    • 著者名/発表者名
      園原和樹,鳥羽研
    • 雑誌名

      日本老年医学会雑誌

      巻: 6 ページ: 615-21

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公開日: 2013-07-31  

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