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2010 年度 実績報告書

アンドロジェン受容体トランスジェニックマウスによる非アルコール性脂肪肝の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 21590828
研究機関千葉大学

研究代表者

今関 文夫  千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (40223325)

キーワード脂質 / シグナル伝達 / アンドロジェン受容体 / トランスジェニックマウス / 非アルコール性脂肪性肝炎
研究概要

本研究はアンドロジェン受容体を肝特異的に発現するトランスジェニックマウス(Tg-AR)を作製した後、メチオニンコリン欠乏食と高脂肪食の投与により非アルコール性脂肪性肝炎モデルを作成し、脂質代謝と糖質代謝に関連する遺伝子群の発現量、シグナル伝達系にかかわる蛋白のリン酸化を調べ、アンドロジェン受容体の肝における脂質代謝、糖質代謝と種々のシグナル伝達系との関わりを明らかにすることを目的としている。
本年度は、アンドロジェン受容体を肝特異的に発現するTg-ARの作製を行い、2010年4月21日に遺伝子陽性のTg-ARのメスが2匹生まれた(No.1,No.2)。その2匹と雄のC57B/6Jを掛け合わせ、8月20日、11月1日、12月3日にNO.2が妊娠出産したが、子供はすべて死亡または捕食されていた。そこで、育て親として妊娠しているICRマウスを12月15日よりNo.2と一緒に飼育し、12月22日に3匹生まれたのを確認したが翌23日には死亡していた。このTg-ARは先天的に子育てができないのか、生まれた子供に問題があるのか不明であるが、新たにTg-ARを作成すべく、今回用いたヒト由来のandrogen receptor cDNA(2757bp)をapoE promoterの下流に挿入した発現プラスミドを受精卵に注入、受精卵移植を行っているところである。雄のTg-ARが作成できれば交配によりTg-ARの繁殖には問題ないと期待している。
来年度は、アンドロジェン受容体遺伝子発現の経時的推移、肝組織像の検討、およびメチオニンコリン欠乏の高脂肪食(脂質全カロリーの58%)を4週間投与して脂肪肝モデルの作成をおこない、並行して研究を完遂する予定である。

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公開日: 2012-07-19  

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