研究概要 |
ヒトosteopontin遺伝子のpromoter SNPsのallele(nt-155,-433)は肝発癌の性差を規定している。雄HepG2細胞と雌MCF-7細胞を用いた検討では,何れも両SNPsのalleleで転写活性に差異が見られた。また,核抽出蛋白とnt-155を含むoligonucleotideのgel-shift assayを実施すると,両細胞共通,雄性SRYおよび雌性のシグナルが検出された。共通シグナルはnt-155のalleleで強度が異なり,雌性のシグナルはエストロゲンで増強した。以上より,肝発癌の性差にはosteopontinの発現に関わるこれら転写因子が関与すると考えられた。
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