研究課題/領域番号 |
21590875
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
入澤 篤志 福島県立医科大学, 医監兼教授 (60295409)
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研究分担者 |
澁川 悟朗 福島県立医科大学, 博士研究員 (40457792)
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キーワード | 慢性膵炎 / 超音波内視鏡 / 超音波造影剤 |
研究概要 |
本研究の目的は、「マイクロバブルによる白血球超音波イメージングを応用し、超音波画像による早期慢性膵炎診断法の可能性を検討すること」である。膵癌の危険因子である慢性膵炎を早期から診断する事は極めて重要であるが、早期の変化を捉える事は困難とされる。慢性膵炎の線維化にマクロファージが関連していることが考えられており、慢性膵炎患者にマイクロバブルを投与し超音波で膵実質を観察することで、膵内でのマクロファージによるマイクロバブルの取り込みを画像化することができる可能性が考えられる。この過程を実証するために、今回、慢性膵炎モデルを作成して実験を行った。 1)ミニブタを用いた慢性膵炎モデルを作成:膵管開口部から外科的手術下にステントを留置して、膵液の流出を悪くする事から閉塞性膵炎を惹起させ、4週のステント留置で慢性膵炎を作成した。 2)超音波内視鏡による膵観察:慢性膵炎作成前後で超音波内視鏡を用いて膵実質を観察した。 3)超音波造影剤投与による膵観察;慢性膵炎作成前後で、超音波内視鏡を用いて、マイクロバブルを有する超音波造影剤投与による膵実質の経時的観察を行った。 4)ミニブタ膵臓を抽出して、組織学的変化について検討を行った。 平成23年度は上記をブタ1頭に対して行い、超音波造影剤投与前後での超音波画像を収集した。病理学的にも慢性膵炎モデルの作成は可能で、かつ、画像変化も的確に捉える事が出来た。平成22年に施行した結果と同様の成果が得られている。次年度には、平成22年と23年で得られた画像変化について、組織像と対比させて、その意義について検証する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
慢性膵炎の動物モデルの作成および超音波内視鏡による膵実質観察が達成できた。また、組織票かも可能であり、研究は順調に経過している。
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今後の研究の推進方策 |
来年度には最終的に組織と画像を全て対比させて本研究の総括を行う。
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