研究分担者 |
芦原 貴司 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80396259)
伊藤 英樹 滋賀医科大学, 医学, 助教 (30402738)
小澤 友哉 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (20584395)
中澤 優子 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (90564914)
八尾 武憲 滋賀医科大学, 医学部, 医員 (90402726)
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研究概要 |
心房細動(AF)は脳梗塞の原因の3割を占める重要な疾患であるがしばしば薬剤抵抗性である.カテーテルアブレーションはAFの根治療法と期待されているが,再発が多く有効性の評価法も一定ではない. AF症例に対し,携帯型イベント心電計を使ったホームモニタリングを用い,アブレーションの評価を行った. AF捕捉率は従来法で43%,イベント心電図では89. 4%と高率でありイベント心電計の有用性が証明された.イベント心電図法によるアブレーション後の洞調律維持率は発作性AF84%,持続性AF74%であったが,従来法では過大評価していた. AF再発に関与する因子を解析した結果, AFのタイプ,器質的疾患,左房拡大, CHADS2-VAScスコアなどが関与していた.この結果, AFのアブレーションは器質的疾患が無い症例に対し発症早期で左房負荷の少ないうちに行い,その後もリスクの良好なコントロールを行うことが有効性を上げることにつながると予想された.
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