研究課題
急性冠症候群の原因となる動脈硬化不安定粥腫の診断法と治療法の開発に関連して、臨床研究と基礎研究を融合させて、多角的に病態にせまる研究を進めている。臨床研究においては、光干渉断層映像法(OCT)を用いての冠動脈ステントの経時的観察や、臨床上大きな問題となっているステントに関連した血栓に関した研究、そして動脈硬化プラークの薬剤使用による安定化などを研究を行い、論文に報告した。基礎研究では、抗炎症免疫療法の成果をマウス動脈硬化モデルにおいて証明し、新規治療法の開発研究を行い、論文に報告した。これらの独立した研究を、融合させることで、必ず臨床で使用できる新たな診断法や治療法が開発できると考えており、次年度は統合させることをより一層意識して、研究を進めていく。粥腫破綻検出のためのバイオマーカーの検索に関しては、まだ論文にはなっていないが、いくつかの候補を臨床サンプルで測定し、データベースを作成しており、次年度以降に成果がでてくるものと思われる。当初、平成22年度研究計画としていた質量分析システムを利用した研究も、その一部を開始しており、これも発展させていきたい。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (4件)
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