急性冠症候群の原因となる動脈硬化不安定粥腫の診断法と治療法の開発研究を進めてきた。臨床研究においては、光干渉断層映像法(OCT)を用いての冠動脈ステントの経時的観察や、ステント内血栓に関した研究、そして動脈硬化プラークの薬剤使用による安定化の研究を行った。基礎研究では、抗炎症免疫療法の成果をマウス動脈硬化モデルにおいて証明し、新規治療法の開発研究を行い論文に報告した。これらの研究を、融合させることで、将来臨床で使用できる新たな診断法や治療法の開発につながる研究を進めた。 粥腫破綻検出のためのバイオマーカーの検索に関しては、現状では実際のマーカーとして有用な物質を特定するまでには至っていない。
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