研究課題
(1).平成22年度は、平成21年度に引き続き、広島大学で、各種血管機能検査を受けた受診者(2340例)の血管超音波やプレチスモグラフィーを用いた血管内反機能、脈波伝播速度やABPI測定による血管弾性、バイオマーカー、遺伝子診断のデータベース化を行った。データベース化の過程で、末梢血管疾患患者における血管内皮機能と新規バイオマーカーとしての血管内皮前駆細胞数・機能との関連(Hypertension)、喫煙とプレコンディショニングの関連(Hypertension)、低HDLコレステロール血症が単独で血管機能の危険因子となり得ること(Am J Physiol)、重症下肢虚血における血管再生とバイオマーカーの関連(JCVP)や血管再生後の予後規定因子としての血管内皮前駆細胞の役割(Circulation:Cardiovasc Inter)、新規バイオマーカーであるRho kinase活性が喫煙者で亢進していること(Hypertens Res)や動脈硬化進展への役割(J Hypertens, Atherosclerosis)、各種酸化ストレスマーカーと動脈硬化の関運等の動脈硬化と血管機能、各種バイオマーカーとの関連を見いだした。(2).さらに、薬剤介入や前向き観察研究を行うための対象者の登録および血管機能検査を実施した。合わせて、新たなコンセプトを用いた簡便で低侵襲な血管内機能測定装置の開発に取り組んだ。かかる新規装置を用いて、既存の血管内皮測定装置との整合性や他の動脈硬化評価法との比較検討を行って、データの蓄積を行った。(3).既存あるいは新規装置を用いた解析を基に、血管機能診断のための基本ソフト開発に取りかかった。血管機能検査の体系化により血管機能を総合的に診断するためのシステムが構築できることが期待される。
すべて 2011 2010 その他
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)
Circulation : Cardiovascular Intervention
巻: 4 ページ: e13
Circulation Journal
巻: 75 ページ: 546-547
巻: 4 ページ: 15-25
Atherosclerosis.
巻: 214 ページ: 117-121
Journal of Hypertension
巻: 29 ページ: 373-379
Hypertension
巻: 57 ページ: 70-78
International Heart Journal
巻: 51 ページ: 337-342
J Cardiovasc Pharmacol
巻: 55 ページ: 56-61
Am J Physiol Endorinol Metab.
巻: 298 ページ: E202-209
http://home.hiroshima-u.ac.jp/angio/index.html