研究課題
(1).平成23年度は、平成22年度に引き続き、広島大学で、各種血管機能検査を受けた受診者(2748例)の血管超音波やプレチスモグラフィーを用いた血管内皮機能、脈波伝播速度やABPI測定による血管弾性、バイオマーカー、遺伝子診断のデータベース化を行った。データベース化の過程で、血清尿酸値が血管内皮機能の障害因子であること(Am J Hypertens)、Buerger病患者に認められるコークスクリュー型側副血行路の内皮機能が保たれていること(Clin Pharmacol & Therapeut)や動脈硬化進展への役割(Arterioscler Thromb Vasc Biol)、各種酸化ストレスマーカーと動脈硬化の関連等の動脈硬化と血管機能、各種バイオマーカーとの関連を見いだした。さらに、マクロファージのキサンチンオキシデースが動脈硬化進展にはたす役割(Arterioscler Thromb Vasc Biol)、ゲラニルゲラニルアセトンによるHsp90/AMPK/eNOS/NO pathway活性化機構を解明した(Arterioscler Thromb Vasc Biol)。(2).さらに、薬剤介入や前向き観察研究を行うための対象者の登録および血管機能検査を実施した。合わせて、新たなコンセプトを用いた簡便で低侵襲な血管内機能測定装置の開発に取り組んだ。かかる新規装置を用いて、既存の血管内皮測定装置との整合性や他の動脈硬化評価法との比較検討を行って、データの蓄積を行った。(3).既存あるいは新規装置を用いた解析を基に、血管機能診断のための基本ソフト開発に取りかかった。血管機能検査の体系化により血管機能を総合的に診断するためのシステムが構築できることが期待される。
すべて 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)
Arterioscler Thromb Vase Biol
巻: 32 ページ: 153-160
巻: 32 ページ: 291-298
巻: 32 ページ: 841-842
Clin Pharmacol & Therapeut
巻: 91 ページ: 289-297
巻: 31 ページ: 2353-2359
Am J Hypertens
巻: 24 ページ: 770-774
J Vas Surg
巻: 54 ページ: 1689-1697
J Am Coll Cardiol
巻: 57 ページ: 2539-2539
http://home.hiroshima-u.ac.jp/angio/index.html