研究課題/領域番号 |
21590915
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
根石 陽二 川崎医科大学, 医学部, 講師 (80319946)
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研究分担者 |
大倉 宏之 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30425136)
川元 隆弘 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30368667)
吉田 清 川崎医科大学, 医学部, 教授 (60322583)
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キーワード | 腎動脈狭窄症 / 腎動脈インターベンション / 腎機能障害 / ドプロガイドワイヤー |
研究概要 |
腎動脈狭窄症(RAS)に対する経皮的腎動脈形成術(PTRA)の腎機能や高血圧に対する効果は予測困難である。近年、ドプラガイドワイヤーを用いてドパミン(50μg/kg)を腎動脈注入することでrenal flowreserve(RFR)およびrenal resistance index(RI)が計測でき、それが腎微小循環障害の指標となりえることが報告されている。RASに対するPTRA後のRFRおよびRIと慢性期の腎機能との関連を検討した。 RASに対しPTRAを施行した連続13例を対象とし、PTRA後にドプラガイドワイヤーを用いてRFRおよびRIを算出した。PTRA後のRFRおよびRIと慢性期の腎機能(クレアチニンクリアランス:Ccr)との関連性について検討した。 PTRA後のRFRを中央値(1.9)で2群(low RFR群:1.9未満・high RFR群:1.9以上)にわけ、またPTRA後のRIを中央値(2.8)で2群(low RI群:2.7未満・high RI群12.7以上)にわけてそれぞれ慢性期のCcrとの関連性を検討した。その結果、慢性期のCcrはhigh RFR群でlow RFR群に比し有意に高かった。(41.2±15.3vs.49.6±12.9,p=0.045)また、慢性期のCcrはlow RI群でhigh RI群に比し有意に高かった。(51.2±8.8vs.30.0±11.2,p=0.012)。 PTRA後のRFRおよびRIは、慢性期の腎機能を予測しうる可能性が示唆された。
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