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2011 年度 実績報告書

低出力体外衝撃波を用いた慢性心不全に対する非侵襲性治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21590922
研究機関東北大学

研究代表者

伊藤 健太  東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (50375086)

研究分担者 下川 宏明  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00235681)
武田 守彦  東北大学, 病院, 准教授 (30375084)
キーワード循環器・高血圧 / 再生医療
研究概要

私達は、虚血性心不全(ブタ慢性心筋虚血モデルおよびPCI適応やCABG適応のない重症狭心症患者)において、低出力の衝撃波を体外から虚血心筋に照射すると、血管新生が効率よく誘導されて心筋虚血が改善することを既に論文報告してきた。近年、非虚血性心不全においても、心筋細胞の容積増大による相対的な虚血が心不全発症に関与しているとの報告が相次いでいることから、非虚血性心不全においても、血管新生療法が心不全の改善をもたらすことが期待される。本研究では、上記の背景を基に、非虚血性の慢性心不全モデルを用いて、低出力体外衝撃波治療による心不全改善効果とその分子機序の解明を目的とする。
H21年度に確立した非虚血性慢性心不全モデルモデル(Dahl食塩感受性高血圧ラットを用いた慢性心不全モデルモデル)を用いて、低出力体外衝撃波治療の有効性を検討した。Dahl食塩感受性高血圧ラットに8週齢から高食塩食を摂取させ、その後16週齢から、中等量の食塩を含む食事に変更した。その後、身体所見や心エコー検査により心機能が低下始めた慢性心不全の病態であることを確認した上で、無作為に衝撃波治療群と対照群の2群に振り分け、麻酔下に、週3回の衝撃波治療群を2セット行った。低出力体外衝撃波治療により、慢性期の突然死が減少すること、心機能低下が抑制される可能性があることを確認した。有効性の機序を明らかにするための基礎的検討(組織学的検討、蛋白発現など)を継続しており、さらなる検討が必要である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 狭心症に対する低出力体外衝撃波を用いた血管新生療法2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤健太, 下川宏明
    • 雑誌名

      日本医事新報

      巻: 4549 ページ: 48-49

  • [雑誌論文] 低出力体外衝撃波治療2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤健太, 下川宏明
    • 雑誌名

      臨床と研究

      巻: 88 ページ: 69-73

  • [学会発表] 虚血性心血管疾患に対する新しい非侵襲的血管新生療法:低出力体外衝撃波治療2011

    • 著者名/発表者名
      羽尾清貴
    • 学会等名
      第59回日本心臓病学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2011-09-23
  • [学会発表] 低出力体外衝撃波治療:心血管疾患に対する新しい非侵襲的血管新生療法2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤健太
    • 学会等名
      第20回日本心血管インターベンション治療学会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2011-07-21
  • [学会発表] 低出力体外衝撃波治療:心血管疾患に対する新しい非侵襲的血管新生療法2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤愛剛
    • 学会等名
      第17回日本心臓リハビリテーション学会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2011-07-16
  • [備考] 体外衝撃波治療のHomepage

    • URL

      http://www.cardio.med.tohoku.ac.jp/shockwave/index.html

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公開日: 2013-06-26  

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