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2009 年度 実績報告書

非アポトーシス性心筋細胞死制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21590929
研究機関大阪大学

研究代表者

西田 和彦  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (90362681)

研究分担者 山口 修  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90467580)
キーワード細胞死 / シグナル伝達 / 心不全
研究概要

アポトーシス性心筋細胞死が心不全発症進展に影響を及ぼしているが、これまでにネクローシス性心筋細胞死が心不全発症進展に影響を及ぼしていることを明確に証明した研究は殆ど無い。そこで、本研究では、アポトーシス性刺激とネクローシスとのシグナルクロストークが存在するとの仮説に基づき、ネクローシス性心筋細胞死の細胞内情報伝達機構の解明と心不全進展への関与を明らかにすることを目的とする。
ネクローシス性細胞死は、シクロフィリンD(CypD)依存性ミトコンドリア膜透過性遷移(MPT)を介していることが明らかになっている。そこで、CypDノックアウトマウスを用いて圧負荷による心不全モデルを作製し、CypD依存性非アポトーシス性心筋細胞死の心不全発症への関与について検討した。圧負荷1ヶ月後の時点において、野生型マウスに比して、CypDノックアウトマウスでは、心機能が保たれていた。CypDノックアウトマウスではネクローシス性心筋細胞心減少により、心不全発症が抑制されたと考えられる。野生型、CypDノックアウト、Apoptosis Signal-regulating Kinase1(ASK1)ノックアウト成獣マウスから心筋細胞を単離培養し、過酸化水素負荷によるMPT誘導を検討した。野生型マウス心筋細胞ではMPT誘導を認めるものの、CypDノックアウトマウス心筋細胞、ASK1ノックアウトマウス心筋細胞では、MPT誘導を認めなかった。
また、IKKβ/NF-κB経路は圧負荷に対して心筋細胞保護に関わること、MTK1の活性化はアポトーシス、心不全を誘導することを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Activation of MTK1/MEKK4 induces cardiomyocyte death and heart failure2010

    • 著者名/発表者名
      Mizote I
    • 雑誌名

      J Mol Cell Cardiol. 48

      ページ: 302-309

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The IκB kinase β/nuclear factor κB signaling pathway protects the heart from hemodynamic stress mediated by the regulation of manganese superoxide dismutase expression2009

    • 著者名/発表者名
      Hikoso S
    • 雑誌名

      Circ Res. 105

      ページ: 70-79

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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