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2009 年度 実績報告書

脳-心臓軸による心筋再生と治療;心筋内アディポネクチン発現誘導との関連

研究課題

研究課題/領域番号 21590941
研究機関金沢医科大学

研究代表者

神田 享勉  金沢医科大学, 医学部, 教授 (40261838)

キーワードアディポネクチン / 心筋傷害 / BDNF / 食餌制限 / 肥満
研究概要

アディポネクチンは脂肪細胞から分泌され、抗動脈硬化作用、抗炎症作用を持つサイトカインである。我々は、このアディポネクチンが、心筋傷害時に心筋内に多量に発現し、かつ発現の誘導と共に心筋肥大抑制や線維化抑制作用を示す結果を見い出した。また、肥満において食事制限が心筋内アディポネクチン発現を誘導し、心筋障害が改善した(Kanda T, Int J Cardiol, 2007)。そして、本研究で肥満における食餌制限で、心筋内BDNF発現が亢進し、日常生活活動も亢進することで、肥満が軽減している(論文投稿中)。
今回の研究目的は以下の3つであった。(1)心筋傷害の原因によるアディポネクチン発現誘導に違いはあるのか。(2)アディポネクチンが心不全、心筋再生に関与するメカニズムを解明する。心筋での発現誘導ができれば、心不全改善に効果がある(3)中枢のBDNFがどういうメカニズムでアディポネクチン発現誘導するか。そして、今回の研究で以下のように結論した。(1)メタボリック症候群では著明に心筋内アディポネクチン発現の低下があり、治療で亢進した。(2)アディポネクチンが心不全に関与し、心筋での発現誘導が食餌制限治療で可能となる。(3)中枢のBDNFは、今後の課題であるが、心筋内BDNFは食餌制限で誘導されることが肥満マウスの実験で判明している。
今後は、心不全と心筋内BDNF発現、脳の神経細胞再生と心不全との関連を追及したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The effects of a PPARa agonist on myocardial damage in obese diabetic mice with heart failure2010

    • 著者名/発表者名
      Tsugiyasu Kanda, 他
    • 学会等名
      2010 Keystone Symposia Meetig
    • 発表場所
      米国コロラド州キーストーン
    • 年月日
      2010-01-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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