研究課題
基盤研究(C)
Coupling factor 6 (CF6)は血管平滑筋細胞の表面に存在するATP合成酵素の.-subunitと結合し、ATPをADPに分解することにより、細胞内へ水素イオンの流入を亢進させた。CF6はc-Srcの活性化を介してCa流入を惹起し、angiotensin II (AngII)依存性の細胞内Ca濃度の上昇を亢進させた。これらの細胞内Ca反応は高血圧自然発症ラット(SHR)で亢進しており、CF6-C末端に対する抗体で抑制されたことから、CF6-C末端側の関与が明らかとなった。マウス腸間膜細小動脈を用いた検討では、細動脈局所に発現したCF6はcSrcの活性化を介してAngIIの収縮反応に関与し、その作用はCF6中和抗体の前投与により抑制された。従って、細動脈におけるCF6の阻害はレニン・アンジオテンシン系阻害薬と同様に、AngIIに対して拮抗的に作用する可能が示唆された。
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