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2009 年度 実績報告書

創薬の可能性:新規ペプチド型合成HDLの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21590960
研究機関福岡大学

研究代表者

朔 啓二郎  福岡大学, 医学部, 教授 (40183371)

研究分担者 太田 孝男  琉球大学, 医学部, 教授 (70185271)
三浦 伸一郎  福岡大学, 医学部, 准教授 (20343709)
キーワードアポリポ蛋白 / コレステロール引き抜き能 / A-I Mimetic Petide / 一酸化窒素
研究概要

私たちが以前から使用してきたFull-lengthの合成HDLのPOPC/アポリポ蛋白A-I(A-I)、それに既存のペプチド型HDLであるD4FやETC642を使用し、単球におけるコレステロール引き抜き能を比較した。どのペプチドもHDLと同様の強力なコレステロール引き抜き能を有していた。また、POPC/A-Iでは、自然高血圧発症モデルラットにおける効果を検討し、血圧に影響せず、中性脂肪を低下させる傾向をもたらした。
新規ペプチド型HDLにおけるA-Iアナログの開発は、A-Iの267アミノ酸の後半部のヘリックス構造部(220-231残基)がATP-Binding Casstle Transporter-Al(ABCA1)を介したコレステロール引き抜き作用に重要という報告に基づき、デザインを行った。まず、220-231残基のヘリックス構造部に着目したA-Iアナログを10種類合成した。次に、合成したペプチドがα-ヘリックス構造をとっているかについて、CD spectrumにより検討した。α-ヘリックス構造をとっているA-Iアナログをいくつか選び出し、そのシークエンスに変異をさらに加えた。再度、α-ヘリックス構造について検討し、数種類を選択した。合成HDLには、リン脂質が必要であるが、高濃度では有害であるため、新規ペプチド型A-Iは、リン脂質を付けずに実験を進めることとした。また、これらの新規A-Iペプチドにおいてコレステロール引き抜き能を有していた。さらに、新規ペプチド型A-Iを蛍光にてラベルし、細胞への取り込みおよびpre-β HDL positionへ取り込まれていることを確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Pharmacological intervention using reconstituted high-density lipoprotein changes the lipid profile in spontaneously hypersensitive rats2010

    • 著者名/発表者名
      Imaizumi S, Kiya Y, Miura S, Zhang B, Matsuo Y, Uehara Y, Rye KA, Saku K.
    • 雑誌名

      Clin Exp Hypertens. (印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] Identofocation and clonining of novel soluble and membrane bound froms of the human ATP-binding cassette transporter G42010

    • 著者名/発表者名
      Uehara Y, Abe S, Yahiro E, Kawamura A, Iwamoto T, Miura S, Saku K.
    • 学会等名
      The 74^<th> Annual Scientific Meeting of the Japanese Circulation Society
    • 発表場所
      Kyoto, Japan
    • 年月日
      20100305-07
  • [学会発表] Significance of serum HDL-C levels in coronary arteries disease and therapeutic strategy to improve HDL function2009

    • 著者名/発表者名
      Miura S, Uehara Y, Zhang B, Iwata A, Saku K.
    • 学会等名
      第41回日本動脈硬化学会総会
    • 発表場所
      下関
    • 年月日
      20090717-20090718

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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