研究課題
基盤研究(C)
喫煙と肥満はともに、動脈硬化の主なリスクファクターである。喫煙は肺組織や血管に酸化ストレスや炎症性変化を引き起こすと考えられているが、脂肪組織に与える影響についての検討は少ない。マウスに喫煙曝露実験をおこない脂肪組織に与える影響について検討した。喫煙曝露により、脂肪細胞の肥大を伴わずに脂肪細胞中のMCP-1mRNA発現が亢進し、脂肪組織中にF4/80陽性細胞が増加してマクロファージの集積が認められた。喫煙曝露は、脂肪組織への炎症性変化を誘導する可能性があると考えられた。