研究課題/領域番号 |
21590965
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西村 善博 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (20291453)
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研究分担者 |
小谷 義一 神戸大学, 医学研究科, 講師 (90403287)
船田 泰弘 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (60437465)
小林 和幸 神戸大学, 医学研究科, 助教 (50403275)
岡田 太郎 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (80304088)
西馬 照明 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (10379414)
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キーワード | Shingosine kinase / S1P受容体 / 気管支喘息 |
研究概要 |
前年度の研究成果より、卵白アルブミン(OVA)抗原による感作、吸入法による気管支喘息モデルマウスにおいて、sphingosine kinase (SphK)の阻害薬であるDMS投与によって、気道内での好酸球性炎症の抑制とムチンの産生低下が認められた。本モデルにおいて気道局所でのサイトカイン産生を検討したところ、DMS投与によって、TH2サイトカインの産生が抑制されていた。DMSによる新しい喘息治療法を検討するため、DMSの投与経路による効果の差を検討した。スフィンゴシン1リン酸(S1P)の受容体は気道内だけではなく、血管内にも認められることから、DMSの静脈投与について検討を加えた。喘息モデルマウスにDMSを静脈投与したところ、肺胞洗浄液中の好酸球を中心とした炎症細胞浸潤は増悪することが明らかとなった。また、肺胞洗浄液中のタンパク量の増加も見られたことから、血管内皮に存在するS1P受容体(S1P1)を介して血管透過性が亢進することが原因と考え、研究を継続している。 また、S1P1受容体の選択的拮抗薬であるFTY720を喘息マウスに投与する実験を行っており、当薬剤では静脈投与によって喘息における気道炎症が抑制された。FTY720には免疫抑制効果が認められることが分かってきていることから、DMSとは異なった機序を介して喘息抑制に働いていると考え検討を続けている。
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