研究課題/領域番号 |
21590966
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
小谷 義一 神戸大学, 医学研究科, 講師 (90403287)
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研究分担者 |
西村 善博 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (20291453)
船田 泰弘 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (60437465)
小林 和幸 神戸大学, 医学研究科, 助教 (50403275)
大野 良治 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (30324924)
竹中 大祐 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (60258233)
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キーワード | Area-detector CT / 慢性閉塞性肺疾患 / モストグラフ |
研究概要 |
昨年度から集積した患者データの内、現在までに27名のデータ解析を行い、スパイロメーターとモストグラフより得られた呼吸機能指標とArea-detector CT (ADCT)より得られた画像の計測値の比較検討を行った。 27名のうち、19名はCOPD患者(重症度:I度4名、II度11名、III期4名)であり、8名は喫煙者であるが1秒率が70%以上を有する群であったため、COPD群と非COPD群として両群間での比較検討を行った。 以前からCOPDの画像評価に用いられていたCTによるLAA%の比較では両群間に差を認めなかった。一方で、末梢気道病変、気道impedanceを反映するといわれるR5-R20値は、ADCTより得られた末梢気管支の気道内径や気道の断面積と有意に相関が見られた。ADCTの特性を生かし、呼気相と吸気相で、それぞれCT撮影を行い、気道径の計測を行ったが、気道内径の呼気、吸気相での変化率とは有意な相関は得られなかった。呼吸による細気管支の変動によって、同一部位での気道内径の測定ができていないことが考えられ、検討を要するところである。今後は吸入ステロイドや気管支拡張薬の効果による気道病変の変化が、ADCTで評価可能か検討していく予定である。
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