研究課題
基盤研究(C)
エラスターゼ(porcine pancreatic elastase ; PPE)(250U/kg)惹起肺気腫モデルラットに脂肪組織由来幹細胞(adipose-derived stem/stromal cells ; ASC)を経静脈的に移植(2.5 x 10^6 cells/500μl/20min)すると、PPE投与肺気腫モデルにみられる酸素分圧(PO_2)の有意な低下および肺胞気・動脈血酸素分圧較差(A-aDO_2)の有意な上昇を、正常動物とほぼ同等な値まで有意に改善させた。PPE投与による肺機能傷害に伴い再生修復因子であるhepatocyte growth factor(HGF)産生が有意に低下したが、ASC移植群では、呼吸機能の改善とともにHGF産生が有意に増加した。また白血球遊走因子の1つであるcytokine-induced neutrophil chemoattractant-1(CINC-1)の低下を有意に抑えることを見出した。移植時PPE誘導肺ではIL-1βが有意に増加しており、in vitroの培養下、ASCがHGFやCINC-1を多く産生するだけでなく、IL-1β存在下でこれらの産生が有意に増加することを明らかにした。
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J. St. Marianna Univ
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聖マリアンナ医科大学雑誌
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http://www.marianna-u.ac.jp/