肺癌患者のcirculating tumor cells(CTC)は術後再発の予測因子と成り得るか?を解析し、さらに術後アジュバント治療のオーダーメード化を目指して研究を進めている。 Circulating tumor cell高感度検出法の確立のため、EpCAM、抗cytokeratin抗体にさらに肺癌関連発現分子に対する抗体を含めた単離を試みた。最も感度を高められるビーズ等の条件設定を行った。判定にはAllele specific PCRを用い、混入させたEGFR mutation(+)腫瘍数をタイトレーションし、実用可能かをテストした。正常白血球細胞とPC9との混合比率で約1/10000からTriplet抗体法で単離した場合はAllele specific PCRで検出可能であったが、患者末梢血での実際の検出には1/1000000以上まで向上させる必要があり、現在条件設定を再検討している。同時にAllele specific PCRの測定感度向上により、アッセイ全体の検出感度を向上できないか検討している。またAllele specific PCR、Real time PCRを用いてERCC gene family、β-Tubulin、RRM1の検討についても進めている。
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