研究概要 |
●マウス骨髄由来の樹状細胞(BM-DC)を,IL-4とGM-CSFを用いて分化誘導させ,磁気分離装置を用いて,CD11c陽性DCをpurifyした.さらに,このBM-DCを,各種Toll-like receprotのリガンド,CpG DNA,LPS,fragelinなどで刺激し,インドレアミン・ジオキシゲナーゼ(IDO)のmRNAおよびタンパクの発現が誘導,増強されることを,real-time PCRとWestern blottingで確認した. ●さらに,これらのToll-like receptorのリガンドで刺激したBM-DCの培養液に,tryptophan(Trp)を加え,liquid chromoatography-mass spectrometry(LC-Mass)を用いて,Trpの代謝産物であるkynurenine(Kyn)を測定することによって,IDOの酵素活性を評価することに成功した. ●Toll-like receptorのリガンドで刺激し,IDOを誘導したBM-DCに,IDOの選択的阻害剤である1-methyl-L-tryptophan(1-MT)を作用させることによって,in vitroでBM-DCのIDO活性が阻害されることを確認した. ●IDOのsiRNSを作成し,mRNAレベルで,IDOの遺伝子発現が減弱することにも成功した.
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