研究概要 |
免疫応答を抑制し,免疫寛容を誘導するindoleamine2, 3-dioxygenase(IDO)を阻害することによって、結核感染症などの細胞内寄生菌に対する樹状細胞(DC)ワクチンのワクチン効果の増強を試み,さらにヒトの感染症におけるIDO活性の臨床的意義を検討した. DCワクチンを1-methyl-L-tryptophan(1MT)で処理することによって, IDO活性が抑制され, IL-10などの抑制性サイトカインの産生が低下し, DCワクチンの抗原提示能が増強することが明らかとなった.また,市中肺炎や肺結核症において,血清IDO活性が予後因子となることを証明した.
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