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2009 年度 実績報告書

細胞性免疫誘導型樹状細胞の結核ワクチンへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 21590986
研究機関浜松医科大学

研究代表者

中村 祐太郎  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (60436962)

研究分担者 須田 隆文  浜松医科大学, 医学部, 助教 (30291397)
永田 年  浜松医科大学, 医学部, 教授 (90275024)
キーワード感染症 / 免疫 / 細胞,組織
研究概要

本研究の特色は,生体で最も強力な抗原提示細胞であるDCに,体外および体内においてその機能を増強するようなサイトカイン刺激およびシグナルを加え,BCGより優れた効果をもった全く新しいタイプの抗結核ワクチンを開発し,更にMDR-TB感染症などの治療への応用を試みることにある.平成21年度は,実験の系の安定に時間を要したが,まずは結核と同様な細胞内寄生菌であり抗原性のより確立されたListeria monocytogenesのモデルを用い生体外型細胞性免疫誘導型DCワクチンを作製しその効果を評価した.ワクチン作製においては当初の予定通り生体外においてIFN-γ等のサイトカインで刺激し,強いIL-12産生能を有するDCワクチンを作製することに成功した.このワクチンをマウスに免疫し,4週間後の脾細胞からのIFN-γの産生,抗原特異的CTLの誘導およびワクチンによって誘導される感染防御能の強さを臓器内菌量で評価し,コントロールのDC群およびListeria monocytogenesの生菌を接種したマウスと比較した.その結果生体外型細胞性免疫誘導型DCワクチンを免疫した群において有意に脾細胞からのListeria monocytogenesのエピトープであるLLO91-99に対する抗原特異的なIFNγの産生を確認した.また同様に有意な抗原特異的なCTLを誘導した.さらに感染防御能の実験においては有意に臓器内菌量の減少をきたし,強い感染防御能を有することが確認された.現在結核菌および細胞外型のDCワクチンの作製を行うとともに,投与回数および投与間隔についても,我々のこれまでの検討結果(Cancer Res, 2007)(J Immunol, 2008)を踏まえ慎重に検討を重ねている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Increased serum kynurenine/tryptophan ratio correlates with disease progression in lung cancer2010

    • 著者名/発表者名
      Suzuki Y
    • 雑誌名

      Lung Cancer 67(3)

      ページ: 361-5

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Epithelial-mesenchymal transition induced by transforming growth factor-beta 1 in mouse toacheal epithelial cells2009

    • 著者名/発表者名
      Kuroishi S
    • 雑誌名

      Respirology 14(6)

      ページ: 828-37

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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