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2011 年度 実績報告書

糸球体濾過バリアー機能維持に重要な分子間相互作用と情報伝達系における意義の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21591017
研究機関秋田大学

研究代表者

涌井 秀樹  秋田大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70240463)

研究分担者 小松田 敦  秋田大学, 医学部, 講師 (70272044)
キーワード細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 / 蛋白質 / 内科 / 糸球体濾過バリアー / アクチニン / 蛋白尿
研究概要

1.アクチニン4のアクチン結合ドメインと相互作用する腎分子RACKIの同定とその相互作用の意義大腸菌two-hybrid法により、糸球体濾過バリアーの重要な構成蛋白質であるアクチニン4のアクチン結合ドメインと相互作用する腎分子RACK1を同定した。両者の相互作用は、invitroおよびinvivoでの結合実験(タグ付きリコンビナント蛋白質を用いたGSTpull-down法と、タグ付きリコンビナント蛋白質発現培養HEK293細胞を用いた免疫沈降法)で確認した。培養HEK293細胞を用いた免疫細胞染色像を共焦点レーザー顕微鏡で観察し、両者の共局在性を細胞辺縁の一部に認めた。アンジオテンシンHの添加により、共局在性は細胞質主体に変化した。近年、RACK1と種々の情報伝達系分子との相互作用が次々と報告されてきており(CellCommunSignal9:22,2011)、RACK1が情報伝達系で重要な役割を演じているものと推定される。本研究で、アクチニン4とRACK1との相互作用を初めて同定した。この相互作用は、シグナル伝達系を介した糸球体濾過バリアー機能維持に重要と考えられる。
2.本研究の背景と密接に関連した臨床研究
微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)で想定されている糸球体濾過バリアー機能を破綻させる液性因子同定の手掛かりとして、末梢血単核球でのTh2サイトカイン発現の優位性を示してきたが、これに加え、難治性MCNSにBリンパ球系異常の関与を強く示唆する症例を報告した。また、自己免疫異常を背景とした糸球体濾過バリアー沈着症である二次性膜性腎症で、これまで報告のない免疫グロブリンサブクラスの沈着様式を報告した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Distribution of glomerular IgG subclass deposits in patients with membranous nephropathy and anti-U1 ribonucleoprotein antibody2012

    • 著者名/発表者名
      Ayumi Omokawa
    • 雑誌名

      Nephrol Dial Transplant

      巻: 27(in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] リツキシマブが奏功したステロイド依存性難治性微小変化型ネフローゼ症候群2011

    • 著者名/発表者名
      奥山慎
    • 学会等名
      第41回日本腎臓学会東部学術大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2011-10-14
  • [学会発表] 抗RNP抗体単独陽性膜性腎症におけるIgGサブクラスの検討2011

    • 著者名/発表者名
      面川歩
    • 学会等名
      第54回日本腎臓学会学術総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2011-06-15

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公開日: 2013-06-26   更新日: 2014-08-13  

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