研究課題
基盤研究(C)
足細胞障害の関連する分子機序として、以下の3つの点について明らかにした。1)ミゾリビンは、従来知られているIMPDH阻害とは別の機序を介してピューロマイシンアミノヌクレオシドによる足細胞障害を直接的に抑制する作用を有する。2)SIRP.の細胞内領域の欠損した変異型マウスでは、足突起の平坦化、配列の乱れが生じる。また本マウスでは糖尿病性腎症への感受性が高まることより、SIRP.とその下流のシグナル伝達系路は糖尿性腎症の進展に関連した分子と考えられる。3)培養足細胞においてTGF-β1によりWT1プロモーター領域のDNAメチル化が生じる。しかし、その程度は大きくはなく、TGF-β1によるWT1の発現抑制には今回調べた領域より上流のメチル化やWT1に関連した他の分子のメチル化など関与が推測された。
すべて 2012 2011 2010
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (6件)
J Immunol
Nephrology (Carlton)
巻: 16 ページ: 76-86
Nephron Exp Nephrol
巻: 16(1) ページ: e-3-10
巻: 15 ページ: 568-574