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2010 年度 実績報告書

新規素材ハニカム膜を用いた糸球体上皮細胞培養と同細胞における糖鎖付加酵素の役割

研究課題

研究課題/領域番号 21591022
研究機関獨協医科大学

研究代表者

竹田 徹朗  獨協医科大学, 医学部, 教授 (10361924)

研究分担者 斉藤 亮彦  新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (80293207)
キーワード慢性腎臓病 / 糖転移酵素 / ハニカム膜
研究概要

糸球体上皮細胞の障害が蛋白尿の出現、不可逆的な腎機能廃絶につながることが明らかにされている。更なるメカニズム解明のためには培養細胞での解析が必須であるが、現状の糸球体上皮細胞由来培養細胞は、生体での形質の大部分を失っている。昨年度、連携研究者である田中より供給された新規バイオマテリアルであるハニカム膜上で糸球体上皮細胞を培養し、細胞機能が向上することを確認した。今年度はこの培養系を用いて陰性荷電減弱の責任となる糖転移酵素(糖鎖付加酵素)を同定するとともにアンジオテンシンII負荷により発現変動を検討した。平成22年11月に、realtime PCR装置の温度制御部分が不調となり、研究の遅延が生じたため平成23年度に一部研究を繰越した。
a)ハニカム膜上で培養した際の培養糸球体上皮細胞におけるシアル酸合成酵素GNEと糖転移酵素ClGalTlの発現変動をreal-time PCR法にて検討した。両酵素の発現は増強する傾向を示した。
b)アンギオテンシンII添加により培養糸球体上皮細胞におけるGNEとClGalTlの発現変動をreal-time PCR法にて検討した。アンジオテンシンII負荷により両酵素の発現は量依存的に減少する傾向を示した。
GNEとClGalTlの両糖転移酵素は糸球体上皮細胞において、負荷が生じるとその発現が減少することから陰性荷電減少に関与していることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Molecular mechanisms of receptor-mediated endocytosis in the renal proximal tubular epithelium2010

    • 著者名/発表者名
      Saito A, Sato H, Iino N, Takeda T
    • 雑誌名

      J Biomed Biotechnol

      巻: Volume2010 ページ: Article ID403272

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 診断と治療のTopics慢性腎臓病(CKD)の診断とHIV感染症診療における留意点2010

    • 著者名/発表者名
      田邊嘉也、竹田徹朗、成田一衛
    • 雑誌名

      HIV感染症とAIDSの治療

      巻: 1巻 ページ: 30-37

  • [学会発表] Low calorie diet with formula food reduces albuminuria in proportion to the improvement in fractional excretion of uric acid in obese men2010

    • 著者名/発表者名
      T Takeda, K Yamamoto, N Iino, I Narita, A Saito
    • 学会等名
      ISN-Nexus Symposium 2010 : The Kidney and The Vascular System
    • 発表場所
      Kyoto
    • 年月日
      20100415-20100418

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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