研究課題/領域番号 |
21591023
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
斉藤 亮彦 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 特任教授 (80293207)
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研究分担者 |
佐藤 博慶 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 特任助教 (30413610)
飯野 則昭 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (10420308)
竹田 徹朗 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (10361924)
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キーワード | 近位尿細管 / エンドサイトーシス / 慢性腎臓病 / メガリン / レニン-アンジオテンシン系 / 糖尿病 / メタボリックシンドローム / エンドトキシン |
研究概要 |
1)近位尿細管上皮細胞(PTC)由来の培養細胞系を用いて、蛋白の取り込みに関係するエンドサイトーシス受容体メガリン、キュビリン-アムニオンレス複合体などの遺伝子導入細胞を作製した。それらの相互作用機序について、免疫沈降反応、Blue-Native PAGEなどを用いて解析した。(斉藤、竹田) 2)2型糖尿病・メタボリックシンドローム(MetS)モデルであるOLETFラット(およびその対照LETOラット)において、腎臓(特にPTC)におけるレニン-アンジオテンシン系活性化とインスリン抵抗性の発現機序を解析するとともに、摂取カロリー制限を行うことによる腎病変(慢性腎臓病)の予防効果を検討した。さらにDNAマイクロアレイを用いてそれらの群でのPTCの遺伝子発現の違いを検討し、OLETFラットの腎障害の発症に寄与する遺伝子の候補群を見出した。(斉藤、佐藤、飯野) 3)腎特異的メガリンKOマウスおよび対照マウスに高脂肪食を与え、2型糖尿病・MetSモデルを作製したところ、メガリンKOマウスでは腎障害が軽減すること、すなわちそれらの腎障害にはメガリンの存在が寄与することを明らかにし、その発症機序の詳細を検討した。(斉藤、佐藤、飯野) 4)2型糖尿病やMetSにおいては血液中のエンドトキシン(LPS)が増加するが、LPSが培養PTCにおいて、TNFαの発現誘導を介してメガリンの発現を抑制することを見出した。(斉藤、佐藤) 5)培養PTCにAngiotensin converting enzyme(ACE)を発現させた細胞を樹立し、アンジオテンシノゲンがプロレニン存在下で培養PTCに取り込まれ、アンジオテンシンIIにまで変換される過程をアッセイする系を作成した。(斉藤、佐藤)
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