研究課題
1. Epo-EGFP ES細胞、マウスの樹立Epo遺伝子座に相同組み換えによりEGFPを組み込むためにtargeting vectorを作製した。Epo遺伝子のシグナル・ペプチドと開始コドンを削除する形で、EGFP-IRES-puroR遺伝子を組み込むベクターを作成した。このベクターをC57BL/6マウス由来のES細胞にエレクトロポレーションすることにより、相同組み換えを行い、Epo遺伝子座にGFPを組み込んだES細胞を樹立した(Epo-EGFP ES細胞)。2. Epo-EGFP ES細胞からGFP陽性細胞の単離ES細胞を血清を用いる中胚葉条件で分化し、GFP陽性細胞がより多く出現する条件をFACSで検索している。現在のところ中胚野分化条件で2-3%のGFP陽性細胞を認めるために、陽性細胞をFACS sorterでソートして単離を試みている。3. Epo-EGFPマウスからGFP陽性細胞の同定Epo-EGFP ES細胞を胚に導入することで、Epo-EGFPヘテロマウスを作成した。ヘテロマウスの腎臓を蛍光顕微鏡で観察することにより、腎臓でのGFP陽性細胞の局在を検討している。蛍光顕微鏡での観察では、糸球体よりも間質にGFP陽性細胞を多く認めた。また。ヘテロマウスの腎臓から単離した細胞をFACSにより解析し、腎臓でのEPO陽性細胞の単離を試みている。現在、マウス腎皮質を分離し、コラゲナーゼで均一にsingle cellにできるよう条件設定をしており、single cell suspensionの後にFACS解析を行い、数%の陽性細胞を確認している。今後は、単離細胞数を増加させて、FACSでソートを試みる予定である。
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Hepatology
巻: 51 ページ: 633-641