• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

プロスタシンの生理的役割の検討及び情報伝達経路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21591056
研究機関熊本大学

研究代表者

白石 直樹  熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 助教 (40423660)

研究分担者 冨田 公夫  熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (40114772)
キーワードシグナル伝達 / 生体分子 / 生理活性
研究概要

私たちは、プロスタシンの高血圧、組織障害に関する研究を続けているが、以前プロスタシンが腎尿細管に存在する上皮型Naチャネル、ENaCを活性化し、血圧調節に関与する可能性を報告した。これに加え、アデノウイルスベクターを用いてラットにプロスタシン遺伝子を導入した実験より、プロスタシンはアルドステロン濃度を上昇させることによっても血圧を上昇させる可能性が示唆された。そこでアルドステロン産生酵素であるCYP11B2のpromoter-luciferase constructをtransfectionしたヒト副腎腺腫細胞H295R細胞を用い、リコンビナントプロスタシンがCYP11B2の誘導を行い、アルドステロンの産生、分泌を促成することを証明し、引き続きその情報伝達経路を検討している。また本年度はアルドステロンによる腎障害のメカニズム解明のために、アルドステロンと食塩を負荷して腎障害を誘導したラットに、セリンプロテアーゼ阻害剤であるメシル酸カモスタットを投与しその効果を検討したところ、メシル酸カモスタット投与群において血圧上昇の抑制および腎障害軽減が認められ、アルドステロンによる腎障害にセリンプロテアーゼが大きな役割を果たしていることが示された。さらに、このアルドステロン及び塩分負荷ラットの腎組織中に、メシル酸カモスタットにより阻害される何らかのセリンプロテアーゼの活性が亢進していることが判明し、現在このプロテアーゼを同定中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Regulation of Adrenal aldosterone production by serine protease Prostasin2010

    • 著者名/発表者名
      Ko-T, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Biomedicine and Biotechnology

      巻: 2010 ページ: 1-9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 腹部エコー検査2010

    • 著者名/発表者名
      白石直樹, 他
    • 雑誌名

      腎と透析

      巻: 68巻5号 ページ: 792-795

  • [学会発表] ラット腎虚血再灌流障害におけるセリンプロテアーゼの役割2010

    • 著者名/発表者名
      早田学, 北村健一郎, 柿添豊, 内村幸平, 森永潤, 安達政隆, 白石直樹, 實吉拓, 冨田公夫, 酒井芳紀
    • 学会等名
      第53回日本腎臓学会学術総会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2010-06-17
  • [学会発表] アルドステロンによる腎障害に対するメシル酸カモスタットの効果2010

    • 著者名/発表者名
      柿添豊, 北村健一郎, 内村幸平, 早田学, 森永潤, 安達政隆, 白石直樹, 實吉拓, 酒井芳紀, 冨田公夫
    • 学会等名
      第53回日本腎臓学会学術総会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2010-06-17

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi