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2010 年度 実績報告書

免疫グロブリン関連アミロイドニューロパチーにおける遊離軽鎖の神経毒性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21591074
研究機関信州大学

研究代表者

松田 正之  信州大学, 医学部, 准教授 (50239042)

キーワード遊離軽鎖 / 免疫グロブリン関連アミロイド / 末梢神経 / 神経毒性
研究概要

免疫グロブリン関連アミロイドーシスでは約20%の患者で難治性の末梢神経障害が見られる。その原因の一つとしてアミロイド前駆蛋白である血漿中free light chain(FLC)に神経毒性のあることが推測されており、それを明らかにすることが本研究の目的である。昨年度は凍結保存してある患者血漿から20%ポリアクリルアミドゲルを用いて高純度のFLCを精製する方法を確立した。今年度はそれに続いてマウス脊髄神経根を用いた神経毒性の解析手技を確立した。Wisterラット(15日齢)から脊髄後根神経節を採取し、トリプシン処理を行なって神経細胞を単離する。24穴プレート中でDMEMIF-12+10%牛胎児血清+神経成長因子を用い、3日間培養。得られた脊髄後根神経節細胞をさらに3日間培養し、パラホルムアルデヒドで固定後、神経根細胞に特異的に発現する抗マイクロチューブ関連蛋白抗体を用いて蛍光染色を行う。画像解析装置を用い、100ニューロンについて神経突起を有する細胞の割合、神経細胞の大きさ、神経突起の数、最長の神経突起の長さ、全神経突起の総和を測定してコントロール(精製FLC不添加)の値を得た。今後は精製したFLCを段階希釈して培養液中に加え、上記の各指標についてコントロール値と比較検討する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Peripheral nerve involvement in primary systemic Alamyloidosis2010

    • 著者名/発表者名
      Matsuda M, Gono T, Katoh N, Yoshida T, Tazawa K, Shimojima Y, Morita H, Ikeda S
    • 雑誌名

      Eur J Neurol 2010 Sep 23, Epub ahead of print.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 単クローン性γグロブリン血症における血清遊離軽鎖測定の臨床有用性2010

    • 著者名/発表者名
      島崎千尋、村上博和、澤村守夫、松田正之、木下朝博、畑裕之、杉浦勇、津下圭太郎、名倉英一、小杉浩史、伊藤淳治、清水一之
    • 雑誌名

      臨床血液

      巻: 51 ページ: 245-252

    • 査読あり
  • [学会発表] 多発神経炎を呈する全身性ALアミロイドーシスの長期予後2010

    • 著者名/発表者名
      松田正之、加藤修明、福島和広、下島恭弘、森田洋、池田修一
    • 学会等名
      第51回日本神経学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-05-22

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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