研究課題
基盤研究(C)
本研究では、消化管神経変性の病態を解明するために、パーキンソン病、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症などの神経変性疾患の患者において、消化管蠕動機能の評価(腸音解析)、消化管由来の蠕動調節ホルモン(グレリン)の分泌、並びに消化管神経叢の病理検索を行った。パーキンソン病と多系統萎縮症では腸音発生頻度とアクティブグレリン/総グレリン比の低下が共通して見られ、両疾患では消化管蠕動調節とグレリン分泌に関与する消化管神経機能が障害されている可能性がある。しかし、消化管神経叢の病理検索では、パーキンソン病にはレヴィ小体が見られたものの、多系統萎縮症では異常構造物は認められなかった。今後は、両疾患の消化管神経叢における神経細胞の萎縮や脱落といった変化を評価する必要がある。
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