研究概要 |
平成23年度は、視空間の弁別記憶(Suzuki and Hoshiyama, 2011; Noguchi et al., 2011)、時間記憶の非認知症高齢者と若年者の特性(Iwamoto and Hoshiyama et al., 2011)、リズム記憶と前頭葉活動(Jomori et al., J CIin Neurosci, 2011)、認知症高齢者の活動特性(Yamaguchi and Hoshiyama et al, 2011)の研究成果を国際専門誌に報告した。事象関連電位成分による本研究計画の中心的の研究も専門国際雑誌に掲載された。 研究期間を通じて、記憶や記憶の中核となるworking memoryに関する脳活動の検出を行い成果を発表した。また臨床例な認知症高齢者を対象としたデータの蓄積と発表も行うことができた。 本報告書に記載した論文発表以外に、3編の査読中論文がある。1)認知症高齢者における時間記憶の日内変動と重症度との関連、2)聴覚および視覚の記憶逸脱反応の検出、3)視覚的認知脳反応と聴覚課題の影響、として本研究成果として発表予定である。本年度の研究成果は、いずれも学術国際雑誌に成果として発表され、その意義が認められている。認知症の記憶に関する臨床生理学的な基礎的知見として有用な知見を見出したと考えている。
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