研究課題/領域番号 |
21591116
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
榎本 雪 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (80396374)
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キーワード | 不均一連発時期刺激 / ミオクローヌスてんかん / 難治性てんかん |
研究概要 |
(1)ミオクローヌスてんかんに対する治療効果の検討 ミオクローヌスてんかんは、感覚皮質の興奮性が恒常的に高まることにより生じる不随意運動を本態とする疾患である。不均一連発刺激による刺激で、この感覚皮質の興奮性を低下させる試みを施行した。平成22年度までの研究の結果、正常の大脳感覚皮質の興奮性を低下させる刺激手法では興奮性を低下させることができず、パラドキシカルな変化を呈することが明らかとなった。さまざまな刺激のパラメータを試みたが、いずれでも興奮性を低下させることができず、この疾患の生理学的特質と考えられた。平成23年度には、正常被検者に対しても同様に各種パラメータでの刺激を行い、両者の違いが明らかになった。この結果は、平成23年5月に開催される日本神経学会総会で発表予定。 (2)難治性てんかんに対する治療効果の検討 難治性てんかんに対する治療効果の検討を行っている。磁気刺激に対する閾値やrecruitment curveに与える影響の結果が明らかになりつつあり、実刺激と偽刺激の違いについての総括に入っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
関連した研究内容の学会発表を行うことができており、論文化の方向性も見えてきている。
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今後の研究の推進方策 |
てんかん患者に与える不均一連発磁気刺激の影響が、正常者に与えるそれとは異なる点がいくつか明確になってきている。正常データが不足している課題が存在しており、今後明確にしたい。
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