研究課題
イソフルレン麻酔下wild typeマウスの左頭頂側頭部に慢性的頭窓を開けFITCラベル赤血球投与下でstereotaxic apparatusにて頭部を固定し、脳表を観察した。頭窓作成1週間後、中大脳動脈遠位虚血モデル、あるいは吉典的中大脳動脈近位閉塞モデル、虚血なしの3群を作成した。移植する細胞は、神経堤細胞をGFPで標識するP0-Cre/Floxed-EGFPマウスの骨髄より、フローサイトメトリーを用いてGFP陽性の神経堤由来細胞を回収した。得られた神経堤由来細胞をstereotaxicに脳表より1mmの深さに移植した。その後、レーザー光(488nm)スキャン共焦点顕微鏡により頭窓を通して移植細胞のその後の動態を移植2-4週間まで詳細にin vivo観察し、その経過を検討した。またFITCラベルした赤血球を全身投与することにより、この頭窓を通した微小循環動態をconfocal顕微鏡を用いて長期間、虚血前、直後、1週、2週、3週、4週の各時期においてin vivo観察した。脳皮質毛細血管豊富な部分を選び出し、高速(500枚/秒)カメラレーザー光(488nm)スキャン共焦点顕微鏡によりFITCラベル赤血球の動きをビデオ画像として取り込み保存した。得られた膨大な数の赤血球の変化をMatlab応用ソフト(KEIO-IS1&2)を用いて数値化し、血流速度を定量的に詳細に測定、統計計算を行った。また、Rhodamine-Dextranを注入し血管構造の変化、リモデリング・血管新生の有無につき検討した。組織酸素分圧測定は白金酸素電極を用いて脳表の酸素分圧を測定した。以上、現在その結果を解析中であるが、マウス虚血脳における新生毛細血管網と赤血球密度/速度・酸素分圧を観察する方法を確立した。
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