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2009 年度 実績報告書

レジスチン遺伝子を標的としたインスリン抵抗性エピジェネティクスモデルの体系的確立

研究課題

研究課題/領域番号 21591141
研究機関愛媛大学

研究代表者

大澤 春彦  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90294800)

研究分担者 大沼 裕  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00294794)
西田 亙  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80271089)
高田 康徳  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (20432792)
田原 康玄  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00268749)
キーワードレジスチン / インスリン抵抗性 / SNP / 2型糖尿病 / エピジェネティクス / 遺伝子発現
研究概要

レジスチンは、マウスではインスリン抵抗性を惹起するアディポカインである。ヒトでは主として単球に発現し、炎症、インスリン抵抗性、動脈硬化をリンクする鍵分子である。我々は、レジスチン遺伝子の転写調節領域に存在する-塩基多型(SNP)のSNP-420が、2型糖尿病感受性と関連することを見出した。さらに、SNP-420がその表現型である血中レジスチンとも関連することを明らかにした。
本研究では、レジスチン遺伝子発現とDNA修飾を制御する遺伝子・環境因子を体系的に同定する。第一に、ヒトの単球培養細胞を用いて、in vitroにおいてレジスチンのプロモーター活性、mRNA、DNA修飾に影響する因子を同定する。第二に、ヒトのin vivoにおいて、SNP-420と単離単球におけるレジスチンのDNA修飾、mRNAと血中濃度の関係を解析する。第三に、一般住民多数例の遺伝疫学的解析により、血中レジスチン濃度に影響する遺伝子・環境因子相互作用を解明する。
本年度は、主に、一般住民多数例について基礎なる遺伝疫学的解析を進めた。一般住民2019名を対象に、レジスチン遺伝子周囲の他のSNPと、血中濃度の関係を検討した。血中レジスチンは、我々が従来より報告しているSNP-420に加え、SNP-638、SNP-537、SNP-358、SNP+299、SNP+1263のそれぞれと関連した。このうち、血中レジスチンとSNPとの関連は、SNP-420とSNP-358(またはSNP-638)が最も強かった。さらに、SNP-638、SNP-420、SNP-358は同一の連鎖不平衡(LD)ブロックに存在し、遺伝的に互いに強く関連していた。特に、SNP-638とSNP-358は、ほぼ完全な連鎖不平衡にあり、ほぼ一致した組み合わせで遺伝すると考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] レジスチンの臨床的意義2010

    • 著者名/発表者名
      大沼裕, 大澤春彦
    • 雑誌名

      Annual Review 糖尿病・代謝・内分泌 2010巻

      ページ: 138-144

  • [雑誌論文] レジスチン2010

    • 著者名/発表者名
      大沼裕, 大澤春彦
    • 雑誌名

      日本臨末 増刊号2 肥満症 68巻

      ページ: 100-104

  • [学会発表] Relevance of resistin in human insulin resistance2009

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Onuma, Haruhiko Osawa et al
    • 学会等名
      The 2^<nd> Insulin resistance in metabolic disease forum
    • 発表場所
      Tokyo, Japan
    • 年月日
      2009-10-31

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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