研究概要 |
本研究の目的は,膵島自己抗原投与による,制御性T細胞機能増強を介した1型糖尿病の進展阻止治療の開発である.今回,優れた1型糖尿病モデル動物であるNODマウスを用いて,膵島自己抗原+ Alumアジュバントの皮下投与に,自己抗原+粘膜アジュバント; poly I : Cを用いた経鼻投与をadd-onし,発症抑制増強効果を確認した.しかし,免疫学的機序の検討では,制御性T細胞の量的増強の証拠は得られず、制御性T細胞のみならず、エフェクター細胞機能を考慮する必要性があると考えられた。現在、エフェクター細胞を標的にした1型糖尿病発症抑制療法開発に取り組んでいる。
|