研究課題
基盤研究(C)
本研究は、cytosolic phospholipase A_2(cPLA_2)の制御によるPPARγ活性化の機序を解明し、その効果を介した糖尿病大血管症抑制効果の有無を探求することを目的とし検討を行った。その結果、cPLA_2の阻害がマクロファージにおいてCOX-2産生増加を介してPPARγの活性化を誘導すること、マクロファージにおける動脈硬化促進因子の発現を抑制すること、さらにapoE欠損マウスの動脈硬化進展を抑制することを見出した。これらの成果は、cPLA_2が動脈硬化治療の標的分子であると共に、cPLA_2阻害剤が糖尿病大血管症治療に有益である可能性を示している。
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