研究概要 |
インスリン抵抗性糖尿病モデルマウスとして高脂肪食負荷(HFD)マウスとob/obマウスを、インスリン分泌不全糖尿病モデルマウスとしてHFD負荷+少量STZ投与マウスと高齢db/dbマウスを、小胞体ストレスによる糖尿病マウスとしてAkitaマウスとHsp72 KO+HFD負荷を使用した。各々対照マウスとともに肝臓・筋肉・内臓脂肪を摘出し、即座に40~60μmで薄切し、膵臓はコラゲナーゼ処理により膵島を単離した。 (1) それらの組織をex vivoで短時間培養し、 (a) Hsp72誘導薬であるGeranylgeranylacetone (GGA)を100mM濃度で48時間刺激した。 (b) 42℃, 5V, 0.1ms, 55 pulses/sec, 10minの条件で温熱微弱電流刺激(Mild Electric current and Thermo : MET)を行った。 (2) 当該臓器よりRNA抽出し、Mouse Genome 430 2.0 Arrayを用いて網羅的に遺伝子発現解析を行った。 (3) 現在、下記遺伝子群の同定・選択を行っている。 (a) 糖尿病・インスリン抵抗性状態において発現が増加・減少する遺伝子群 (b) 糖尿病・インスリン分泌不全状態において発現が増加・減少する遺伝子群 (c) 正常血糖状態においてGGAもしくはMETにより発現が増加・減少する遺伝子群 (d) 糖尿病・インスリン抵抗性状態においてGGAもしくはMETにより発現が増加・減少する遺伝子群 (e) 糖尿病・インスリン分泌不全状態においてGGAもしくはMETにより発現が増加・減少する遺伝子群 (f) 小胞体ストレス過剰状態において発現が増加・減少する遺伝子群 (g) 小胞体ストレス過剰状態においてGGAもしくはMETにより発現が増加・減少する遺伝子群
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