研究課題
1)遺伝子改変マウスの系統維持RCAN2 KOマウスは129Svマウス由来のES細胞より作製しており、脳機能を検討するための遺伝的背景としては適当ではない.そこで、脳機能解析に汎用されているC57BL/6J系統へのもどし交配を進めてほぼコンジェニック系統として樹立できた.行動学的解析に供するために、戻し交配世代10ないし11(N10or11)のF2マウスを作出した.2)行動学的解析実験的に作製した甲状腺機能亢進マウスと機能低下マウスの自発性活動をオープンフィールド試験によって測定した結果、機能亢進マウスでは活動性が増加していた.逆に、機能低下マウスでは活動性が低下していた.一方、RCAN2 TGマウスは多動であることが判明しているため、KOマウスの自発行動性を評価した.7日間の行動量を測定した結果、KOマウスと野生型マウス、ヘテロ型マウスの行動量には優位な差は認められなかった.しかし、新規環境(測定のための新しいケージ)へ移動した直後にKOマウスの行動量が減少しており、今後オープンフィールド試験や新規環境探索試験を実施する予定である.
すべて 2009
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