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2009 年度 実績報告書

グレリンによる中枢神経系を介した肝細胞増殖および再生能機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21591190
研究機関独立行政法人国立循環器病研究センター

研究代表者

細田 洋司  独立行政法人国立循環器病研究センター, 生化学部, 特任研究員 (40359807)

研究分担者 宮里 幹也  国立循環器病センター研究所, 生化学部, 部長 (50291183)
キーワードグレリン / 生理活性 / 神経科学 / 再生医学 / グレリン
研究概要

エネルギー代謝の恒常性維持に中枢神経系と肝臓の臓器間相互作用は重要な役割を果たし、主に迷走神経がその情報伝達経路を担っている。一方、肝損傷時の修復過程や肝細胞増殖制御における中枢神経系の関与については不明である。我々は、末梢性グレリンが迷走神経系を介して中枢神経系にそのシグナルを伝達し、肝細胞増殖調節や肝組織損傷時の修復制御に関与することを新たに見出した。今年度の本研究において、ジメチルニトロサミンによる薬剤性肝硬変モデルラットを作製し、グレリン末梢投与による肝再生促進作用および抗線維化作用を検討した。得られた結果は、(1)グレリン投与により肝細胞増殖能が促進された、(2)肝組織の線維化が抑制された、(3)肝硬変による致死率の改善が認められた、である。これらの作用は、主に肝細胞の増殖促進による効果であり、迷走神経系を介して発現したものと思われる。また、ジメチルニトロサミン投与による摂食量の抑制をグレリンは軽減した。以上より、この薬剤性肝硬変モデルラットにおいて、グレリンは中枢神経系を介して肝細胞増殖作用を発揮するとともに摂食量促進によるエネルギー代謝の改善によって、肝機能改善に関与しているものと考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Regional distribution on the dynamics of n-decanoyl ghrelin, another acylform of ghrelin, upon fasting in rogents.2009

    • 著者名/発表者名
      Hiejima H, Hosoda H, et al.
    • 雑誌名

      Regulatory Peptides 156

      ページ: 47-56

    • 査読あり
  • [学会発表] グレリンはラット肝切除後の肝再生を促進する2009

    • 著者名/発表者名
      細田洋司, 他
    • 学会等名
      第82回日本内分泌学会学術総会
    • 発表場所
      群馬県民会館(群馬県)
    • 年月日
      2009-04-23
  • [図書] 日本臨床社増刊 高血圧(第4版)上巻2009

    • 著者名/発表者名
      細田洋司, 他
    • 総ページ数
      704
    • 出版者
      日本臨床社
  • [図書] 日本臨床社増刊 肥満症(第2版)2009

    • 著者名/発表者名
      細田洋司, 他
    • 総ページ数
      772
    • 出版者
      日本臨床社

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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