グレリンによる中枢神経系を介した肝細胞増殖および再生能機構の解明

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21591190
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 内分泌学
• 研究機関: 独立行政法人国立循環器病研究センター
• 研究代表者: 細田 洋司 独立行政法人国立循環器病研究センター, 再生医療部, 室長 (40359807)
• 研究分担者: 宮里 幹也 独立行政法人国立循環器病研究センター, 生化学部, 部長 (50291183)
• 連携研究者: 寒川 賢治 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (00112417)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: グレリン / 生理活性ペプチド / 神経科学 / 再生医学

研究概要

中枢神経系と肝臓の臓器連関はホメオスタシス維持に重要な役割を果たし、主に迷走神経が情報伝達経路を担っている。末梢グレリンは、このシグナル伝達系を介して、薬剤性肝硬変及び肝部分切除ラットにおいて肝細胞増殖促進や肝組織損傷の修復改善等の神経性生理活性を発揮する。また、グレリンのアナボリック作用も肝障害の改善を促進する。本研究は中枢神経系による肝細胞増殖制御という新しい研究分野の構築につながるものと期待される。

研究成果

• [雑誌論文] Transgenic overexpression of intraislet ghrelin does not affect insulin secret ion or glucose metabolism in vivo (2012)
  • 著者名/発表者名: Bando M, Iwakura H, Ariyasu H, Hosoda H, Yamada G, Hosoda K, Adachi S, Nakao K, Kangawa K, Akamizu T
  • 雑誌名: Am J Physiol Endocrinol Metab 巻: 302 ページ: 403-408
  • DOI: DOI:10.1152/ajpendo.00341.2011
  • 査読あり
• [雑誌論文] Generation of transgenic mice overexpressing a ghrelin analog (2010)
  • 著者名/発表者名: Yamada G, Ariyasu H, Iwakura H, Hosoda H, Akamizu T, Nakao K, Kangawa K
  • 雑誌名: Endocrinology 巻: 151 ページ: 5935-5940
  • DOI: DOI:10.1210/en.2010-0635
  • 査読あり
• [雑誌論文] Regional distribution and the dynamics of n-decanoyl ghrelin, another acyl-form of ghrelin, upon fasting in rodents (2009)
  • 著者名/発表者名: Hiejima H, Nishi Y, Hosoda H, Yoh J, Mifune H, Satou M, Sugimoto H, Chiba S, Kawahara Y, Tanaka E, Yoshimatsu H, Uchimura N, Kangawa K, Kojima M
  • 雑誌名: Regul Pept 巻: 156 ページ: 47-56
  • DOI: DOI:10.1016/j.regpep.2009.05.003
  • 査読あり
• [学会発表] グレリンはラット肝切除後の肝再生を促進する (2009)
  • 著者名/発表者名: 細田洋司
  • 学会等名: 第82回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 群馬県民会館
  • 年月日: 2009-04-23
• [図書] 日本臨床、肥満症(第2版) (2010)
  • 著者名/発表者名: 細田洋司・寒川賢治
  • 総ページ数: 776
• [図書] 日本臨床者増刊高血圧(第4版)上巻 (2009)
  • 著者名/発表者名: 細田洋司・寒川賢治
  • 総ページ数: 704