研究課題/領域番号 |
21591223
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
田部 陽子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70306968)
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研究分担者 |
金 林花 順天堂大学, 医学部, ポスドクフェロー (90531955)
岩渕 和久 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (10184897)
冨川 直樹 (市川 直樹) 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (80468587)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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キーワード | 慢性骨髄性白血病 / イマチニブ / CXCR4 / Lyn |
研究概要 |
骨髄間質細胞(MSC)共培養条件下でチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)を投与した慢性骨髄性白血病(CML)細胞の膜上脂質ラフト内では、CXCR4と活性型Lynの発現が認められ、CXCL12/CXCR4依存性遊走能は、脂質ラフトの破壊やLyn阻害によって抑制された。一方、TKIによってCML細胞の接着能は変化しなかった。以上より、TKIは、骨髄間質細胞共存下のCML細胞中の骨髄間質細胞への遊走能亢進に作用し、脂質ラフトとLynがCXCL12/CXCR4シグナル依存性の細胞遊走に関わると考えられた。脂質ラフトの破壊やLyn阻害が、CML前駆細胞の骨髄間質細胞への遊走を抑制し、骨髄微小環境内でのCML細胞の残存阻止に作用する可能性が示唆された。
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