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2009 年度 実績報告書

血小板および巨核球系ドック180ファミリーの生理的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21591230
研究機関北海道大学

研究代表者

小田 淳  北海道大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (50255436)

キーワードplatelet / G-protein / actin / Rac
研究概要

血小板は病的血栓形成において中心的細胞である.心筋梗塞などの病的血栓症の治療予防法のさらなる改良および改善のためには,血小板の基礎的研究が欠かせない.研究代表者は本年Rac活性化分子DOCK5のC末端に対する抗体の特徴づけをした.この抗体は血小板や様々な細胞を用いた結果から,人,マウス,犬など,様々な種の内因性DOCK5を認識する.大変興味深いことに,全長型のFLAG標識DOCK5をCos7細胞に発現させると,この抗体はcortical actinの共局在するDOCK5を認識することが判明した.DOCK180ではactin結合タンパクERMファミリーとの間接的結合が言われている.DOCK5でも同様でしかも局在化に関連することが強く示唆された.すなわち,この種を超えた新規DOCK5抗体は,ERMファミリー結合DOCK5のみ細胞染色では認識する可能性があり,当該分野の研究発展に寄与することが期待される.また,DOCK5とERMファミリータンパクの結合という新規研究分野の開拓も期待されよう.さらに,研究代表者は東大医科学研究所江藤浩之博士らと,共同で,多様な手法を駆使して,血小板低分子量Gタンパクの制御と関係の深い,インテグリン下流のシグナルにLNKタンパク質があることを発見し,JCI誌上にその成果を報告した(2010年).代表者は本研究課題の申請書に忠実に則り,血小板のRacなどの低分子量Gタンパクおよびその調節因子に関して一定の成果を挙げた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Lnk regulates integrin alphaIIbbeta3 outside-in signaling in mouse platelets, leading to stabilization of thrombus development in vivo.2010

    • 著者名/発表者名
      Takizawa H, Oda A, et al.
    • 雑誌名

      J Clin Invest. 120

      ページ: 179-190

    • 査読あり
  • [雑誌論文] JNK and p38 MAPK are independently involved in tributyltin-mediated cell death in rainbow trout(Oncorhynchus mykiss)RTG-2 cells.2009

    • 著者名/発表者名
      Urushibara N, Oda A, et al.
    • 雑誌名

      Comp Biochem Physiol C Toxicol Pharmacol 149

      ページ: 468-475

    • 査読あり
  • [図書] 脈管専門医のための臨床脈管学2010

    • 著者名/発表者名
      小田淳, 他
    • 総ページ数
      317
    • 出版者
      メディカルトリビューン

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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