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2010 年度 実績報告書

ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤の免疫制御機構の解明と新規細胞治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21591265
研究機関神戸大学

研究代表者

森信 暁雄  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (10294216)

キーワード関節リウマチ / HDAC阻害剤 / 樹状細胞 / 細胞治療
研究概要

1.HDAC阻害剤の免疫調節作用の研究
(1)関節炎モデルとしてSKGマウスを準備した。このモデルにHDAC阻害剤(trichostatinA、TSA)を皮下投与した。発症前に投与し、関節点数や組織にて評価評価したところ、TS投与は関節炎の発症をほぼ完全に抑制した。発症後に投与したところ、関節炎の進展を完全に抑えた。
(2)脾の樹状細胞の機能を検討したところ、TSA投与群では、CD40,CD86の発現が優位に低下していた。さらにリンパ節のT細胞分画(Th17、Treg)を検討したところ、Th17細胞が低下し、Treg細胞がふえるということが明らかとなった
(3)ザイモサン刺激は樹状細胞からのサイトカイン分泌を刺激するが、TSAを共存させると、IL-6やIL-12の産生が低下することが明らかとなった。さらに、IDOの発現を増やし、T細胞の刺激脳を低下させることが明らかとなった。
(4)以上より、TSAは関節炎に抑制効果を持ち、その一部は樹状細胞抑制を介していると思われた。
2.HDAC修飾樹状細胞をの確立
(1)マウス大腿骨骨髄細胞、GM-CSF存在下で樹状細胞を導くことに成功した。HDAC阻害剤存在下で誘導すると、CD40やIL-6が低下していた。特にIL-10を併用するとよりこれらの分子が低下することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Role of imaging studies in the diagnosis and evaluation of giant cell arteritis in Japanese : report of eight cases.2011

    • 著者名/発表者名
      Morinobu A, et al.
    • 雑誌名

      Mod Rheumatol

      巻: (Epub)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Plasma Platelet-derived Microparticles in Patients with Connective Tissue Diseases.2011

    • 著者名/発表者名
      Oyabu C, et al.
    • 雑誌名

      J Rheumatol.

      巻: (Epub)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Adult combined GH, prolactin, and TSH deficiency associated with circulating PIT-1 antibody in humans.2011

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto M, et al.
    • 雑誌名

      J Clin Invest

      巻: 121 ページ: 113-9

    • 査読あり
  • [学会発表] TSAにより誘導されるIEX1は滑膜細胞のアポトーシスを誘導する2010

    • 著者名/発表者名
      森信暁雄
    • 学会等名
      日本リウマチ学会総会学術集会
    • 発表場所
      神戸国際会議場(兵庫県)
    • 年月日
      2010-04-24

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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