研究概要 |
平成22年度に得られたF1マウスを解析したところ、ジャームライン・トランスミッションを伴うヘテロマウスであることが確認できなかったため、平成23年度、再度相同組み換えESクローン(clone No.a1519)からアグリゲーション法、及びインジェクション法によって得られたキメラマウスより、毛色寄与率上位のマウスを用いてF1産子を作製することを試みた。アグリゲーション法により得られたキメラマウスNo.1♂60%,No.2♂40%,No.3♀40%に関しては、自然交配により27匹の産仔が得られた。インジェクション法により得られたキメラマウスNo.5♂80%,No.6♂80%に関しては、自然交配により8匹の産仔が得られた。No.4♂80%に関しては、自然交配で産仔は得られなかった。得られたF1産子の尾部よりDNA抽出後、PCR法により遺伝子型を判定した結果、遺伝子型解析の結果、9匹(♂5、♀4)のF1マウスついて、ヘテロマウスであることが確認された。すなわち、変異遺伝子の伝達(ジャームライン・トランスミッション)が確認された。
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